2020年 02月 09日
恵みはあなたに十分です |
コリントの信徒への手紙は、パウロが書いた手紙です。パウロ自身がイエス様と出会い、罪を赦されたことが書き記されています。イエス様の弟子たちを迫害するような罪深い自分が十字架の愛によって救われたということを通し、神様の大いなる愛と赦しを身をもって感じていたパウロがコリントの信徒へ向けて手紙を書きました。
「すると主は、『わたしの恵みはあなたに十分である。力の弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ』と言われました。だから、キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。」コリントの信徒への手紙2 12章9節
私は主に対して罪を犯しました。と、主の前に悔い改めるときにこそ、主の愛の恵みを受け取ることができます。
詩篇の103篇のダビデの詩の中に
「主は憐れみ深く、恵みに富み、忍耐強く、慈しみは大きい。」とあります。
王様として平穏無事の時に作ったように思われますが、決してそうではありません。ダビデ王も様々な弱さの中で悩みを持っていました。特に息子アブサロムのことは胸を痛めていたでしょう。王に反逆したために殺されてしまうのですが、そのために嘆き、悲しみ、一層の事私自身が死ねば良かったのにと自分を責めてもいましたが、同時に神様の愛と赦しがあることを知っていたのです。
自分を攻める敵と相対するときに、弱さを知りながら神様の赦しを知っていたのでした。
こんな悩みからもう逃れたいと思うときに聖書は教えてくれます。私たちが嘆き悩みつつも、イエス様の愛を頼って生きる者としてくださるために、毎日の試練をお与えになるのだと思います。
祝福でない災はない、ということを十字架の向こうに私たちの罪の赦しがあることから知ることができます。災いの中でも良いものに満ちたらせてくださる神様の愛を知ったならば、目に見える状況が悩ましくとも、恵みだと恐れることなく前に進むことができます。
自分の不甲斐なさを嫌に感じることもあります。イエス様の十字架はその私をも愛し、どうにもならない罪人でさえも愛により救ってくださることを感謝します。「私の恵みは十分です」と十字架を見上げながら共に進みましょう。
by katusikakyoukai
| 2020-02-09 17:13
| 新約聖書 コリントの信徒への手紙