2019年 11月 17日
どうしてもゆるせないこころ |
ヨナの仕事は、神様の言葉を伝えることです。預言者と言います。
神様に「ヨナ、ニネベの町に行って私の言葉を伝えなさい」と言われました。でもヨナは、悪い人がたくさんいる町に行って伝えるのは嫌だと反対方向のタルシシュ行きの船に乗ってしまいます。船は大嵐に会い、船乗りたちは自分が信じているそれぞれの神様に祈りましたが、全くおさまりません。
「荷を軽くしろ」「誰かが悪いことをしたからこんなことになったんだ。くじを引こう」すると、くじはヨナに当たり、問いただすと「神様に背いて逃げ出した」と白状しました。手足を縛られたヨナは海に投げ込まれました。すると海は静かになったのです。
神様は大きな魚を送ってヨナを飲み込ませました。食べられてしまったのかな? いいえ、助けるためです。
ヨナは3日も魚の口の中でお祈りしました。そして、魚が吐き出したところがニネベでした。
ヨナはニネベの王様に「大変です。40日したら神様がこの町を滅ぼすと言っています」と伝えに行きました。町中の人たちが悔い改めてお祈りしたのです。神様は顧みられて、ニネベの町を滅ぼすのをお辞めになりました。
ヨナは不満でした。「神様は優しい方だから、滅ぼすって言っても助けてくださるのがわかっていました」ニネベの人たちがゆるされたことが面白くなかったのです。不機嫌になったヨナの為に神様は唐胡麻を生えさせて涼しい木陰を作ってあげました。暑さをしのぐことができたヨナは喜びました。しかし、次の日の朝、虫に命じて葉っぱを食べ尽くさせました。ヨナは「死んだほうがましです」と不機嫌になりました。神様は「ヨナ、あなたはたった1日で生えた唐胡麻がなくなって残念がっている。ニネベの町の人たちが一人でも滅ぶのは悲しいことだ」
イエス様もヨナが3日魚のお腹の中にいたと同じように、3日目によみがえりました。そして、私たちのどうしても変えられない心、自分ではどうすることもできない罪のために十字架にかかって死んでくださいました。私たちがそのことをありがとう、とお祈りする時に心が軽くなるのです。
by katusikakyoukai
| 2019-11-17 14:44
| 旧約聖書 ヨナ記