わたしたちの羊飼い |
今日はアドベント(待降節)の第一主日です。アドベント・クランツのローソクへこれから毎日曜日ごとに一本づつ火を灯します。
アドベントとはクリスマスまで4回の日曜日の期間です。
そして今日はクリスマス、つまりイエス様のお誕生日を向かって、イエス様が私たちの素晴らしい羊飼いであることをエゼキエル書からお話しします。
エゼキエル章のエゼキエルは旧約聖書の時代の預言者の名前です。
また「エゼキエル書」「イザヤ書」「エレミヤ章」をページ数が多いことから三大預言書とよびます。
さて士師記の時代の後、イスラエルの初代王にサウル王がなり、その後にイスラエルを統一したダビデ王、そのイスラエルを繁栄させ拡大したソロモン王と続きますが、それとともに異教の信仰も入り込むなど神の目には悪が蔓延ります。そしてイスラエルは北イスラエルと南のユダ王国の二つに分裂します。その後、北イスラエルはアッシリアに、ユダ王国はバビロンによって滅亡します。このバビロンに多くのユダヤ人が捕囚となりますが、このバビロン捕囚時代のユダヤ人の預言者です。
ユダヤ人の国の状況は、国がなくなってしまい、人々がどんどん 殺されてします。そのような暗黒な時代に「もう一度ダビデ王のようなメシヤ(救い主)」の来臨を望んでいました。(イザヤ書9;1~5)しかしエゼキエルはそのようなユダヤの民に神の警告と帰還の希望やメシヤの来臨の預言をします。
「今、あなた方がやっていることをわかっているのか。おいしい牧草を食べ荒らし、踏み荒す。それで良いのか? それなら神自ら牧者となり、自分の民を呼び集め、一人の牧者(メシア)を遣わし、傷ついた羊たちを癒そう」(エゼキエル書34章の主旨を意訳)とメシアであるイエス様の来臨を預言します。
このメシアの預言が世界で最初のクリスマスの時に成就します。イエス様はクリスマスのプレゼントを貰って喜ぶ方ではなく、むしろ私たちがイエス様から素直にプレゼントをいただくことを喜ぶ方です。洗礼や祝福、癒しのわざ、恵みを拒まずにいただきましょう。
そして、クリスマスを待ち焦がれてお祝いしましょう。